重症心身障害児とは、肢体不自由などの重い身体障害や、知的障害などの精神遅滞、てんかんや行動障害などを合併している子どものことを指します。重症心身障害児施設では、重症心身障害児の生活ケアを行っています。重症心身障害児は、体調が急変することも多いので、常に体調の変化に気を配ることが非常に重要です。また、重症心身障害児は二次障害を併発するケースも中にはあります。摂食障害や機能性腸閉塞、呼吸障害、排尿障害などのほか、骨折なども起こりやすいため注意が必要です。そのため、看護の仕事をする方は、状況を素早く把握し、的確な対応をしなければなりません。

重症心身障害児とのコミュニケーションがうまく図れず悩む看護師は非常に多くいます。そのため、日ごろから重症心身障害児の表情や動きをじっくり観察することが大切です。いつもと異なる身体の動きに気づくことが、新たな病気の発見につながることもあります。会話がなかなか成立しないからといって接する機会を減らしてはいけません。声掛けや身体をさするなど、積極的にアクションを起こすことでコミュニケーションを図れます。重症心身障害児施設での仕事は、体力的な負担が大きくかかります。身体を支えてあげなければならないことも多いので、看護師側の腰や肩に負担がかかることが多く、痛みを感じることもあるでしょう。そのため、日ごろから身体のケアをしっかりとしていくことも大切です。マッサージに通って身体をほぐしたり、整体で骨盤矯正してもらうのもよい方法です。